3D-Coat の歩き方

3D-Coat に触れ(いまなお習得中です)、公式マニュアルを読み解くうちに、使い方のコツ?のようなものに気づいたことがあったので記してみました


まずは、公式マニュアルからの引用です

「3Dアセット(3D モデル) を、すべて3D-Coat 内で 」。最初から最後まで作成するのに必要な工数を大幅に削減するために、これらのルーチンを改良し続けています。

 We continue to refine these routines to greatly reduce the number of man hours needed to create 3D assets from start to finish - all within 3D-Coat.
(Chapter 4 Section 1 AUTOPO)

とあります。さらには

3D-Coatは、ツール、コマンド、機能、および作業の流れが豊富に揃っており、モデル開発のあらゆる段階に適した機能をすべて備えた、明確に定義された「Rooms」に構造化されています。
各部屋は完全に接続された「ミニアプリケーション」と考えてください。

 Having a large selection of tools, commands, functions and workflows, 3D-Coat is structured into clearly defined “Rooms” which house all of the appropriate functions for any given stage of model development.  Think of each room as a thoroughly connected “mini-application”.
(Chapter 1 Section 1 The Rooms)


機能が豊富であるということ。そして、工数、ルーチン、作業の流れというように時間とか移動に関しての配慮がなされているという印象を受けました。
「すべて 3D-Coat 内で」というのは、ひとつのキーワードです。


公式マニュアルの 1 章のタイトルは、TOUR。
TOUR とは、小旅行、周遊、(劇団や音楽家などの)巡業、巡回公演のこと。

3D-Coat というアプリケーションの概略を伝える表現として
TOUR という言葉を選んだのでしょう。
資産家が、これから購入する島の上空を、小型飛行機でぐるっと見て回る
そんなイメージかもしれません。


ブログのタイトル
3D-Coat の 使い方 ゚+..。*゚ 3D-Coat TRAVEL PLAN
これは、3D-Coat に触れるうち、そして TOUR という言葉と出会うことで生まれました。
3D-Coat TRAVEL PLAN つまりは 3D-Coat 旅の計画。


こんな、たとえ話におつきあいください。


3D-Coat という国に、旅に出かけるプランをたてます
芸術家として、3D アセット( 3D モデル)の制作が旅の目的です
 
3D-Coat という国には、6つの都市があります
それぞれの都市名は
Sculpt(ボクセル), Retopo(リトポ), Tweak(調整), UV, Paint(ペイント), Render(レンダー)

ヴァカンスが目的なら、ハプニングも娯楽
下調べをしないほうが楽しめたりします

今回は、目的がはっきりとしています
3D アセット(3D モデル)の制作がスムーズにいくことがなにより。
下調べは、きっちりとしたほうが、よさそう
 

あらためて、マニュアルからのフレーズ

はじめから仕上げまで、すべてを 3D-Coat でつくる
Create 3D assets from start to finish - all within 3D-Coat.


このフレーズを実現するために
滞在先の情報(ここでは6都市)と同じくらい
各都市間の「移動」に関する情報は重要です。

AUTOPO(自動リトポ)を利用するためには
Sculpt からの利用となります
AUTOPO(自動リトポ)の移動先は、Retopo です
AUTOPO(自動リトポ)の設定を覚えると、
快適な移動(モデルの破綻が少ない)ができるようになります

AUTOPO(自動リトポ)が満足のいく結果を出したとき
Retopo は、トランジット(乗り換え都市)としての利用で
済むかもしれません

速やかに Paint へ移動して
すぐに、3D ペインティングの作業にとりかかれます

Retopo から Paint へ移動するには Bake です

UV の品質を上げるには
Retopo と UV の行き来がおすすめ

Paint と UV を往復することは
テクスチャの見栄えを、とてもよくしてくれます

もうまもなく完成というときに、形状を微調整したくなったら
Tweak を訪れるとよいでしょう
Sculpt や Retopo まで戻る必要はありません

3D-Coat は、デジタルスカルプトのソフトウェアと認知されています
Retopo と Tweak を行き来すると
ポリゴンモデラーとしての姿も見えてきます

3D-Coat の次に訪れる国は Unity かもしれません。
すぐのデビューが約束されているなら、
出国前に Render で、仕上がりのチェックをどうぞ。
Render は、RenderMan のモードも備えています。
Unity に行ったあと、修正のために、また戻ってくる。
ということがなくなるかもしれません。

最先端の 3D プリンターでモデルを出力するのであれば
Sculpt から、直接 Paint に行くのはどうでしょう
(Retopo, UV を経由する必要はありません)
 

とまあ、こんなふうに読みすすめていただくと
なんていうか
3D-Coat の 使い方 ゚+..。*゚ 3D-Coat TRAVEL PLAN
というタイトルの意図を、ご理解いただけるとおもいます
ま、「3D-Coat の歩き方。」でもよかったかなぁと

なので、サブタイトルにしてみましたw


このブログでは、3D-Coat を使うときの、流れとかフロー、
部屋どうしの関係性にスポットをあてていくつもりです。



3D-Coat で、楽しい旅行を!
I hope you enjoy your trip in 3D-Coat !

願わくば、素敵なモデルと出会えますようにw